ロックの兆し

初めはブラックミュージック寄りの音楽から始まったが、暑い日にボブ・マーリーを聴いて、一足早い夏を感じた。その流れで思い立ち、オアシスを2日連続で楽しむ。遅かれ早かれ絶対に聴くアルバム。

2024/6/6 Club Classics, Vol. 1/SOUL Ⅱ SOUL

SOUL Ⅱ SOULを選んだ理由は、昔よく聴いていた懐かしさから。20歳の頃、津田沼のバーで働いていた時に教えてもらい、ジャジービートに憧れていた。アルバム全体の印象は、夜の雰囲気が漂うもので、今聴くと少し古さを感じるものの、その古さがかえって独特の雰囲気を醸し出している。特に印象的な楽曲は「Keep on Movin’」。これぞソウル2ソウルというべき代表曲であり、そのリズムとメロディは今でも心に響く。懐かしい思い出がよみがえる一枚だ。

2024/6/7 The Definitive Kay Starr On Capitol/ケイ・スター

ケイ・スターを知ったのはここ数年のことだ。今回のアルバムに収録されている「Kay’s Lament」が非常に格好良く、その魅力に引き込まれたのがきっかけで調べるようになった。彼女は日本でいう笠置シヅ子的なポジションにあるのだろう。幅広いジャンルの曲を歌いこなし、その多才さが際立っている。1950年代を代表するアーティストであり、伝説的な存在だ。アルバム全体としては、彼女の歌唱力と表現力が存分に発揮されており、聴き応えのある一枚だ。「Kay’s Lament」は必聴。その情感豊かな歌声に魅了されること間違いない。

2024/6/8 ジャズ無宿/スガダイロー×加藤真一

スガダイローさんと一度接触があった。あれはもう15年前になるだろう。当時Twitterでリプライをいただき、感動したのを鮮明に覚えている。初めて知ったのは、「渋さ知らズ」に参加している時に見た演奏だった。その迫力と情熱に圧倒され、一気にファンになった。今回のアルバムでは「踊り明かそう」と「バイ・バイ・ブラックバード」が特に印象的だった。どちらの曲も彼の卓越したピアノテクニックと感情表現が光り、聴く者の心を強く揺さぶる。スガダイローさんならではの独創的な解釈が存分に堪能できる一枚。

2024/6/9 Exodus/ボブ・マーリー & ザ・ウェイラーズ

昔、渋谷のバーテンダースクールに通っていた時のこと。学校帰りにレゲエが死ぬほど好きな級友から「ボブマーリーが好きな奴に悪い奴はいない」と言われたが、思えば、「悪いヤツだらけだったな」と、物思いに耽る。このアルバムには、ボブマーリーの伝説曲『ONE LOVE』が入っているが、敢えて説明する必要がないぐらい有名な曲であり、スペシャルなアルバム。年に一回は必ず聴く。

2024/6/10 COWBOY BEBOP Original Soundtrack/シートベルツ

有名なアニメ作品のサントラ。物語も然る事乍ら、ヴィジュアル、音楽、すべてがお洒落に感じた。ルパン3世とかの音楽を意識しているのか、とても艶があるジャズ。「Tank!」は、トランペットのソロが躍動感があって良かった。正統派のジャズも入っているけど、ちょっと渋さの匂いも感じられるアルバムだった。今度、映像観た時に改めて聴いてみよう。

2024/6/11 (What’s the Story) Morning Glory?/oasis

高校時代に友達に勧められて聴いたが、当時はそこまで熱中しなかった。熱心に聞くようになったのは20代後半かも知れない。随分時間が流れたあとだった。『Don’t Look Back In Anger』は、現時点で90年代最も心を打つ曲だと思っている。英語なので、歌詞の意味は正確には分からないけど、涙が流れてくる。

2024/6/12 Be Here Now/oasis

 これこれ。高校時代に初めて聞いたオアシス。『Don’t Look Back In Anger』を超える曲は入っていないけど、好きな曲の数でいったらこっちの方が多い気がした。『My Big Mouth』とかもいいけど、このアルバムで最強なのは、『Stand by Me』だろう。これだけ名曲を揃えているオアシスはやっぱりレジェンドだと思う。